2014年6月13日金曜日

2013年の世界の展覧会来場者数統計

周辺話題が続いたので、ガラッと内容を変えよう。

 2013年に行われた世界の展覧会来場者統計、 しばらく前に入手していたのだけれど、
書く時間がなかった。
無視するにはもったいない話題なので、古くなる前に紹介します。

毎年、ロンドンの美術新聞The Art Newspaperが集計して発表する、世界の展覧会来場者数
統計。つまり、どの展覧会にどれだけ来場者があったか、という統計である。

この統計、見ながらいろんなことを考える・・・。

Art Newspaperは大変優れた新聞で、数年前からデジタル出版をするようになった。
年間購読しなくても、一号だけ買えるようになっている。
まず、APPをダウンロードすることが必要だけど。

この展覧会来場者統計の号を買ってみた。
しばらく前のことなので正確な値段は忘れたが、4ポンドくらいだったと思う。
だから6ドル少々ということになる。資料としては高くない(と思う)。

 2012年の統計では、世界で一番来場者が多かった展覧会は上野の都立美術館
で行われた「マウリッツハイス美術館展」だった。そう、あの「真珠の耳飾りの
少女」大フィーバーのときである。私も内覧会に行ったが、内覧会ですら
人が多くて、作品が見られないくらいだったので、きっと最後までとっても
混んでいたのでしょう・・・・。

では、2013年の第一位は?ジャーーん!!
 なんと一位も二位も、台北 故宮博物院で行われた展覧会だった。
一位は 赫々たる宗周-西周文化特別展 」 10946人
二位は  「遡源と発展-嶺南画派特別展」 10711人 

   右端が来場者の人数だが、これは一日の数。
展覧会の開催時期が長ければ総入場者はそれだけ多くなるわけで、 それを開催日数で割って、
一日平均の来場者数を比較するのだ。私たちは総入場者数50万人超とかいう数字に慣れて
いるが、なるほどこちらのほうが合理的である。


で三位はブラジル、リオのCentrto Cultural Banco do Brasilで行われた「Impressionism:
Paris and Modernity」という展覧会で、8099人。ただしこの展覧会は入場無料。
日本の展覧会では、第七位に国立西洋美術館の「ラファエル展」(6172人)、
九位に東博の「京都 洛中洛外図と障壁画の美」展(5896人)。

おもしろいのは、4位と5位が「ダリ展」であることだ。これはパリのポンピドーせんたー
で行われたものが4位で、それがマドリッドに巡回したものが5位。
よっぽど内容がよかったんでしょう。
  
ちなみに、2012年の第一位「マウリッツハイス展」(東京都美術館)の入場者数は
10573人だったから、故宮博物院の展覧会はあの混み方に匹敵するのだろう。 うわー、である。
  
美術館のスペースにもよるのだろうが、展覧会の入場者数は普通1時間に200人から250人と
いうのが最適とされている(アメリカでは)。
 たとえばバーンズ財団コレクション(作品に一枚もガラスがかかっていないので特に人数を
増やさないようにしているのだそうだ) の常設展は、1時間に販売する切符の数を
そのぐらいに制限していると聞いた
インターネットで展覧会切符を前売りする場合の基準がどのくらいなのかはわからないが、
 特別展の場合は、かかった費用を考慮してこれよりもっと人数を増やすのだろう。
  
しかし、たとえば1時間に250人だとして、10時から6時まで8時間とすると
合計 2000人にしかならない。だから、一日一万人を超えるというのがどれほど
猛烈な人数かわかるだろう。

とここまで来て、このthe Art Newspaperの2013年の入場者統計、無料でダウンロードできる
ことがわかった。お金を出して買った私はなんだったの?(涙)
というわけで、ご興味ある方、こちらにどうぞ。
http://www.museus.gov.br/wp-content/uploads/2014/04/TheArtNewspaper2013_ranking.pdf
 インターネット上を探せば、2012年の統計もありますよ。