2014年7月10日木曜日

メトロポリタン美術館 ゲリー・ウィノグランド展

いわゆるアメリカン・ストリート・フォトグラフィーの元祖であるウィノグランドの
展覧会がはじまった。

アーバスやフリードランダーと並んで偉大な写真家と評価されているが、1984年に多
くの未現像フィルムを残して亡くなったこともあり(56歳だった)、これまで全貌が
わかりにくかった。

今回残されたフィルムを現像して整理し、大規模な回顧展が行われた。
ウィノグランドの弟子でこの展覧会をキュレーとしたレオ・ルービンファインは
22000枚のコンタクトシートを見て作品を選んだと言う。

本当に弟子入りをしたのか、それとも私淑したのかはわからないが、メトロポリタンの
写真部のキュレーターもウィノグランドの弟子だったというから、この展覧会は
そういった弟子たちの努力の賜なのかもしれない。

第一部は50年代から70年代にかけてのブロンクスやニューヨークの写真、
二部は同じ時代のニューヨーク以外の写真、そして第三部は71年以後死ぬまでの
テキサスやカリフォルニア、シカゴなどの写真。

そういう分け方で展示されているが、大都会のストリートフォトとサバービア(郊外)の
人々の暮らしというふたつに分けることができそうな気もする。

そして写真は、どこかバランスがはずれた、不思議なものが多い。人々の表情も
エキセントリック。人間と背景のバランスもちょっとおかしい。こういった瞬間を
切り取ってこれるセンスがこの人の腕だったのだろう。
 コンタクトシートを見てみたいものだとも思う。

 有名なのはこの写真だろう。


 自分の写真の説明や分類を拒んだ人だったという。ウィノグランドに影響を受けた
写真家はアメリカでも日本でもとっても多い。 でも今はこういうスタイルの写真を
撮る人はあまり見かけないような気がするが・・・。




コンタクトシートが入口にディスプレイされていた。↓

 これが一枚ずつ違った写真なので驚きである。普通、同じ光景を数ショット撮るのではないか・・・
うむむ・・・。