2014年9月5日金曜日

フィラデルフィア美術館、大改造計画

 美術館の拡張、改築は続く・・・ (日本でも東京都現代美術館が2020年の
オリンピックを目指して改築するという話だけど・・・)

フリック・コレクションの拡張計画の話題は前に投稿した。
http://nykanwa.blogspot.com/2014/06/blog-post_17.html

この後、拡張反対という意見がいくつか新聞に掲載された。
反対の主な主張は、フリックはいまの規模で、オリジナルの建物でやるのがいい。
どの美術館も野心的に巨大にならなくてもいいじゃないか、というもの。

主張はわかるが、私はフリックの拡張に賛成だ。
フリックコレクションは(特にフリック本人と妻が生きていた時は)
二階の寝室などにもすべて絵や美術品が展示されていたが
現在は二階がオフィスに使われており、入れない。拡張すると
オフィス部分が新ビルに移動するので、二階が生き返るわけだ。
(実際に昔のように展示されるらしい)

それとフリックの現在の企画展示室は地下にあって、ほんとうにひどい
スペースなのだ。フリックは現在のように常設展示だけやっていれば
いい、企画展なんてやらないでいいとおっしゃる方もいるでしょうが、
企画展をやらないと、フリックにある作品は学問的な意味で精査される
チャンスがなくて、どんどん取り残されるのだ。

新ビルが建つのは、現在入口右側にある庭(中央に池がある)の
部分。これが重要という人もいるが、庭は一般の人は入ることは
できない。(私は撮影で入ったことがあるけど・・・)

前置きが長くなったけど、最近は美術館改築に風当たりが強いということが
いいたかった。(もっとも、42丁目のパブリック・ライブラリーの
改築は大反対でつぶれて本当によかった)

本題は、フィラデルフィア美術館の大改造の話です。これはすごい規模。
建築家はフランク・ゲリー。

下のビデオをどうぞ。 これでもわかるように、外観を変えずに、内部を
大改造する。地下に新スペースを作るという方向性。この建物は丘の
上に乗っている形になっているので、丘を利用する。現在使われていない
周囲の庭のスペースも活用する。

もうひとつ、この大規模な改築計画はかなり長い時間がかかるということで
ゲリーが建築家に選ばれたのが2006年で、計画を出すまでに7年かかった
わけだから。ゲリー本人が生きている間に終わるかどうか・・・。
美術館側も、完成予定年度を設定していない。予算も発表されていない。

しかしあの巨大な階段があるスペースの下にどうやって地下ロビーを作るのか。
あの階段を取り壊してしまうのだろうか???

本人が言うように、フランク・ゲリーがやったとわからないように改築する
ようになるのかどうかは、疑問だけど。



フィラデルフィア
美術館の有名な階段(映画「ロッキー」で使われた)の上に立つと、移転してきた
バーンズ財団の建物がすぐ近くに見える。

このバーンズ財団も新築移転で大成功した例だ。そういった話はまた
別の機会に。