2014年10月11日土曜日

MOMAではじまったマティスの「切り絵」展にびっくり!(ビデオ有り)

MOMAのマティスの「Cut-Out (切り抜き)」展は、ロンドンのテート・モダンで
50万人以上の来場者があった久々のブロックバスターという話は聞いていたが
正直いってあまり期待せずにプレス内覧に出かけた。

というより、マティスのどんな展覧会でブロックバスターなのだろうか、と
好奇心(疑いも含め)一杯で行ったというのが正しいかも。

それが、頭をがーんと殴られました。素晴らしい想像力・創造力。
切り絵のヌード・シリーズ この抽象力! この色!
切り絵でこんなことができるなんて、と心の底から驚いたといってもいい。


 マティスはガンの手術をして、体力がなくなり、油絵を描くことができなくなって
切り絵に転向した。そして、それがどんどん野心的になり、形も複雑・あるいは抽象的に
なり、紙を何枚も重ねたり、サイズも大きくなっていく。やがて部屋全体に切り絵を施す
ようになる。切り絵は彼の最晩年、3,4年間の仕事で、この展覧会はその切り絵作品を
総合的に考察するはじめての大規模な回顧展。世界中から作品を集めている。

そして、マティスの最晩年の創造力と革新性が、この展覧会の核だ。その再骨頂が
Swimming Poolという作品。これは南フランスのマティス宅のダイニングルームの壁に作ら
れたサイトスペシフィックな 作品だ。MOMAが所蔵しており、長期にわたる修復作業
を経て、展示された。
スイミング・プール 部屋の四方、マティスの頭の高さに切り絵がぐるりと貼られている。

下は このスィミング・プールの修復作業を説明するビデオ 作品も全貌も見られる。

展覧会の後半のほうになるとどんどんサイズが大きくなっていく。
横996.4x縦343.6センチ

下は、有名なクリスマスのステンドグラス(ニューヨークのTime Incが委嘱)。↓
そしてこれがマティスが作ったマケット。↓
ステンドグラスよりこちらのほうが色彩がきれいで、抽象レベルも高い。

これが上のマケットの部分。こんなふうに貼られている。
展覧会は10月12日から来年の2月8日まで。作品は約100点。小さいものも、大きいものも
面白い。 

マティスは1954年に85歳で亡くなった。