2015年2月26日木曜日

3月のアジア・ウィークのハイライト、エルスワース・コレクション(ビデオ有)

毎年3月にあるアジア・ウィークのことはこれまでにも話題にしてきた。

世界中のアジア美術・骨董品のディーラーが勢揃いして、約10日間
競売や展覧会が繰り広げられる。展覧会といっても、ギャラリーの展覧会は
売ることが目的のものだが、美術館も足並みを揃えて展覧会をこのシーズンに
ぶつけてくる。まあ、広い意味でのアート・フェアのようなものと考えれば
いいだろう。

で、今年はメトロポリタン美術館100周年がハイライトと書いたが
もうひとつのハイライトが、美術商でコレクターでもあった
ロバート・ハットフィールド・エルスワースのコレクション競売だろう。

エルスワースはアジア美術品のコレクターとして他の追従を許さない人物で、
中国美術に関しては何冊も本をだしているし、メトロポリタン美術館に
大量の寄付もしている。彼が昨年夏に亡くなって、その広大なアパートに残された
美術品と家具がすべてクリスティーズで競売される。

エルスワースは、洋服も家具もイギリス人のような趣味だけれど、
アメリカ人。ニューヨーク生まれで、高校中退。
中国美術に関する知識は、現場で独学した。

 競売のスケジュールがすごい。
日曜からはじまって土曜まで、毎日続く。(3月15日から21日)

二十二室あるという五番街に面した彼のアパート。
最初はそこにジャーナリストや有力バイヤーを連れて来て内覧するという話
もあったようだが、アパートの他の住人から「それは困る」という声があがって中止。

そのかわり、クリスティーズに彼の住居を再現するらしい(二十二部屋全部か
どうかはわからないが・・・)ので、楽しみにしている。

ニューヨークに来られない人のために、アパートの内装を撮影した
下のようなビデオも公開されている。(ビデオは6分と少し長いがよくできている)


それにしても、強烈に趣味のいい邸宅だが、
 これだけ沢山のものが置いてあったら、ひとつぐらい誰かが持って帰ってもわからない
のではないか、と思ってしまった。イギリス家具と中国美術品の調和、それと絨毯が
すばらしい。

この競売のことも『目の眼』に書く予定。