2015年11月20日金曜日

バーク・コレクション展@メトロポリタン美術館

メトロポリタン美術館でバーク・コレクション展が開催中だ。
日本から帰国翌日だったので、プレス内覧は出席せず、夜のオープニング
にだけ出たのだが、これがちょっと問題だった。
知っている人に大勢会ってしまい、話に夢中になって、結局作品は
ちゃんと見なかった。それに混んでいたし・・・。

というわけで反省して、再度見に行った。
展示はあるが、今回はカタログはないので、
キュレーターのジョン(カーペンター)の解説がある日に行くことにした。

バーク・コレクションとはメアリー・バークさんの収集した日本美術
コレクションで国外にある日本美術コレクションではもっとも総合的で質が
高いものが揃っていると言われ、日本では1985年(東博)と2006年(都美館)
で展覧会が行われた。

バークさんは1950年代から50年以上にわたって、日本美術を集めた。
作品は財団で保管され、研究者に公開されていたが、
一作年バークさんが亡くなり、作品はすべてメトロポリタンとミネアポリス
美術館に遺贈され、バーク財団は解散した。
詳しくは私の前の投稿を。
http://nykanwa.blogspot.com/2015/03/blog-post_18.html

今回の展覧会は遺贈された作品のお披露目である。
2月上旬に作品が入れ替わって、7月末まで続く。

さて、この日のジョンのトークには大入袋が出るくらい人が集まった。
前日のNYタイムズでもこの展覧会の記事がでかでかと載ったし。
日本美術に興味がある人が多いのはうれしいことだ。

ジョンは知識も豊富だが、日本美術に情熱を持っているので、話方も情熱的。(笑)
彼がマイクをつけて、聞く側はヘッドフォンで聞くシステム。
これだと少しくらい人数が多くてもよく聞こえるし、離れたところにある作品を見て
いても話は耳に入ってくる。とてもいい方法だと思った。

トークは1時間。天気がいいのに、大勢の人が集まった。
不動明王 (鎌倉時代)
地蔵 (鎌倉) 快慶作 小ぶりだがとても美しい
最初の部屋は仏教美術。不動明王、地蔵菩薩、毘沙門天、阿弥陀と飛天など。

 下は丹生明神像。バークさんは神仏習合、それも貴族的な美しい明神の絵が好きだった
らしく、何枚か展示されている。(ガラスがあると写真は取りにくいです・・・)
高野四所明神像(室町時代)
丹生明神像 (鎌倉時台)

 屏風もたくさんある。このコレクションでは水や橋を扱った屏風も多い。
しかし、アメリカ人観客に一番受けていたのは下の作品。
円山応挙 芦雁部屏風
みんなが感心したのはこの応挙の絵の空間感覚。真ん中の雁と芦や草以外何も描かれていない点。
誰が袖屏風にならって、着物をこんな風に展示・・。でも能装束だから、ちょっと・・・

曾我蕭白「天台山石橋図」獅子は我が子を千尋の谷に落とすという諺で、落とされた子獅子。
瀬地黒茶碗「鉄槌(桃山 16世紀末)   

肉筆浮世絵も美しいものがたくさんあった。やはり女性の視線が感じられる。



多分また見に行くことになると思う。

すでに美術館はホリディモードで、ショップの飾り付けもクリスマス風。しかし、入口での
荷物チェックはいつもより厳しかった。こういう場所も、ターゲットになるのだろう。