2016年2月13日土曜日

杉本博司「Sea of Buddha』展@Pace Gallery


このまま暖冬で終わるかと思ったら、急に寒くなった。
昼間でマイナス7度C。昨日から、日曜まで、4日間くらいらしいが。
外出するときは、完全武装。 

さて、チェルシーのペース・ギャラリーで、杉本博司氏のSea of Buddha展がはじまった。
訳すと「仏の海」。三十三間堂に並んでいる1000体の千手観音立像を撮影したもの。
1000体の立像(と 千体観音座像)を48カットに分けて、8x10カメラで撮った。
(自然光で、早朝、1週間続けて撮影したそうだ)
日本ではハラ ミュージアム アーク で展示された。
 アメリカでは10年ほど前にワシントンのハーシュホーン美術館で展示されており、いずれ
も48枚を直線的に並べた。この方法では長〜いスペースが必要になってくるわけだ。

今回は、ゆるい円弧を描く特設の壁に、仏様同士がお互いを眺めるように並べてある。
使われているのは36カット。 
天井から自然光がはいってなかなか美しい。
(9月には東京都写真美術館のリニューアル・オープンでこれに似た形状で展示される)


 その他に、この写真を使ったビデオ作品Accellarated Buddhaも上映されている。
これは千手観音が前方へとどんどん移動してきて、しかもその移動スピードが
加速度的に早くなっていくというもの。3チャンネル映像だから、仏に取り囲まれるような
感覚で、 しかも最後には仏様に踏みつぶされそうになる(笑)のだが、そのスピード感が私は好きだ。

仏のビデオだから静かでゆっくりーーというような世間の期待感?を裏切っている
のが爽快ということもあるが、 来迎図を見ていると、ひょっとして 彼等は猛烈な速さで
浄土から飛んできているのではないか、と思うことがあって、私は仏の移動のスピードに
ちょっとうるさい。

週末以外は空いているので、独り占め状態だが、その度にナチュラル・ハイになる。(笑)

下はこちらへすごいスピードでやって来る観音たち・・・
で、同じ25丁目をさらに西へ歩いて行くと、Paceの別のギャラリーがあって、そこでは
アーヴィング・ペンのPersonal Works展が開催されている。

うーん、同じ通りでSugimoto とPennかあ。さすがPaceだなあ・・・。
Sugimoto vs Penn なあんちゃって。

ペンの写真はタイトルからすると雑誌や広告アサインメントではない個人的な作品
ということなのだろう。
ペンの写真。眼鏡屋さんのショーウィンドーを撮影したもの


サイズもかなり大きい。


下の二点は、タバコの吸い殻とキャメルのパッケージ・いずれも道に落ちていたゴミだと
思うが、ペンさんが撮るとなんかすっごく美しいオブジェになってしまう。
文脈に関係なく、スタジオでていねいにライティングをして、きれいにプリントすると
こうなる・・・。

 あまりきれいすぎて、考えこんでしまった。