2016年8月17日水曜日

ヒエロニムス・ボス回顧展@プラド美術館

行きました! マドリッド滞在18時間(笑)。

雑誌の取材でスイスまで行ったので、
無理矢理(笑)マドリッドまで足を伸ばし、展覧会を見てきた。

到着したマドリッド空港での大きな電光掲示板。
思わす写真撮ったら、係のおじさんに「ここは写真禁止!」と怒られた。 はるばる見に
来たんだから いいじゃないの・・・。
スペインではボッシュでも、ボスでもなく、エル・ボスコとなる。

プラドの展覧会、そのタイトルも
Bosch: The 5th Century Exhibition
日本語では何と訳せばいいか??「五世紀目の展覧会」ではちょっとパンチが
ないから、「500年目の展覧会」か?  500年記念展か?
日本だったらきっと、没後500年記念展となるのだろう。
 500年目だが、同時に初めての回顧展でもある。

これは「干し草車」の扉絵
私が行ったのは土曜の朝。開館(10時)と同時に入ったが、それでもかなり混んでいた。
なお、この展覧会は日時指定の前売り券をインターネットで買うことができる。15分
くらい前に到着してみると、特別展の入口にはちょっとした列ができていた。
ここは前売り券を持っている人の入口。
そうでない人は一般の入口で切符を買って入るが、そちらのほうはかなりの列↓だった。

この日の気温は36度くらいまで上がった(午前中はそれほどでもなかったが )ので
待つのも大変だったろうと思う。ご覧のように日よけアンプレラが設置されているが、
列はアンブレラからはみ出していたから。


会場内は撮影禁止。(プラドは全館撮影禁止。)

手元のパンフレットによると、展示作品は全部で53点。
そのうち、ボッシュの作品(ドローイングも含め)が30点。

三連の祭壇画は
〈東方三博士の礼拝〉プラド
 〈聖女の殉教〉ヴェネツィア、アカデミア美術館
〈聖アントニウスの誘惑〉 リスボン 国立古美術館
〈干し草車〉プラド
〈干し草車〉私はこの作品が好きだ イメージはすべてパブリック・ドメイン

「干し草車」を閉じた扉 

〈最後の審判〉ブリュージュ グローニンゲン美術館
 〈快楽の園〉プラド

祭壇画一杯見たなあ・・、と思っても、最後「快楽の園」↓が登場すると
やはり「うわーッ」となる。この作品は何度見ても桁違いにすごいのだ。


その他に有名な作品としては
〈七つの大罪のテーブル Table of Seven Deadly Sins〉プラド
〈愚者の石の切除〉プラド
〈キリストを背負う聖クリストフォロス〉ボイマンス・ファン・べーニンゲン美術館
〈祈る聖ヒエロニムス〉ゲント市立美術館
〈未来のビジョン〉パネル四枚 ベニス、アカデミア美術館
〈エッケ・ホモ〉フランクフルト  シュテーデル美術館

それから恐らくは同じ祭壇画を構成していたパネルとして
 〈旅人〉ボイマンス・ファン・べーニンゲン
〈愚者の船〉ルーブル
〈快楽の寓意〉エール大学美術館
〈守銭奴の死〉ワシントン、ナショナル・ギャラリー

私の好きなふくろう(ボスの絵にはふくろうが隠されている)のドローイングも。
〈ふくろうの巣〉ボイマンス・ファン・べーニンゲン

新しくボッシュと認定された
〈聖アントニウス〉カンサスシティ、ネルソン・アトキンス美術館
それと並んで
〈聖アントニウス〉プラド
〈荒野の洗礼者聖ヨハネ〉マドリッド、ラザロ・ガルディアーノ財団
〈パトモス島の福音書記者聖ヨハネ〉ベルリン 国立絵画館

〈十字架を担うキリスト〉マドリッド エル・エスコリアル宮
〈十字架を担うキリスト〉ウィーン 美術史美術館

 フェリペ2世はボス の絵のコレクターだったが、彼が集めた絵のかなりの部分が紛失したとされる。エー、もっとあったの? という感じである。

パンフレットによると、現存するボスの作品は21〜25点(専門家によって違う)
で、そのうち22点が展示されている。ドローイングは現存する11〜15点のうち
8枚が展示されている。

書いているだけで目まいがする。
ともかく、この内容を咀嚼するには長い時間がかかるだろう・・・

 一つだけ言えるのは、ボスの絵は暗喩とか宗教画などを突き抜けているという
点。 解釈は多分いくらでもできると思うのだが、いくら解釈してもこの奇妙な
世界の原点はわからないだろう。ボスに関して知られていることも少ないし。

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