2016年8月24日水曜日

草間彌生@The Glass House


かなり前にチケットを予約しておいた草間彌生の屋外インスタレーション
「Narcissus Gardenナルシスの庭」(5月1日から11月末まで)
見に行ったのは猛烈に暑い日だった。
それもフィリップ・ジョンソンのThe Glass Houseで展示されるということで、
行ったことがなかった私としては一石二鳥だった。

The Glass House はフィリップ・ジョンソンの週末の家と広大な庭を公開した公園。
ランドマークなので、ガイドがついたツアーとしてしか見る事ができない。
これまでも紅葉の季節に何度か行こうとして、予約が取れなかった。
今回は草間の作品と一緒に見られる貴重な機会だと思って大分前に予約した。

しかし、9月にジョンソンのグラス・ハウスが草間のポルカドットで彩られるという
イベント(説明を読んでもよくわからないが、グラスハウスにポルカドットが貼り付け
られる?しかし、グラスハウスが例のInfinity roomになると書いてあるのだが?? 
9月になったらどこかに写真が載るでしょう・・・)の予約は、残念ながらすでに
満員だった。

前日からコネチカットの友人宅に泊まっていたので、車で行ったが、
市内からは、電車で1時間のNew Canaan駅で降りると目の前が受付で、とても便利。
そこに集合して、ミニバスで5分ほどでゲート。そこからツアーが始まる。

コネチカットのこの一帯は、ウォールストリートやヘッジファンドの経営者の
家があることで有名だが、なるほどミニバスの通り道はそういう超大邸宅で
一杯で、やれやれ、この人たちが共和党員、トランプ支持者かと思って、
憂鬱になった。(金融業界で働く人の中には自分が共和党支持であることを
隠している人が多いのだが・・・)

高級住宅地なので、車を道に駐車することは許されない。だから、受付近くに
車を置いて、ミニバスで来なければならないのだ。かつてのバーンズ・コレクションと
よく似ている。ミニバスの 座席数はわずか12。

ちょっと変わったデザインのゲートを内側から見たところ

一帯は広々とした公園で、コネチカットの昔の樹林を再生するように作られている。その
中にジョンソンが建てた建築物がポツリ、ポツリと建っている。 
ガイドさんの話ではミース・ファンデル・ローエがこの建物を見に来たとき、ガラスから
黒い柱が覗いている所を観察して、 自分のほうが左右のバランスが取れていると言った
とか。。(これはもちろん、自分のファーンズワース邸と比較して言っている)


これが有名なグラスハウス
写真では樹木のせいで涼しげに見えるけど、実際は36度で強烈に蒸し暑かった。
解説してくれるガイドも汗だく。。 この後グラスハウスの中に入ったら、もっと暑かった。
美しいし、美術館として見るのはいいが、実際に住むと、夏暑く(窓が開かない)
冬寒い(暖炉はあるが)のだろうなあと思った。

ほんとうに、毎週末ここに住んでいたのだろうか? この向かいにゲスト用の平屋の
家が建っているので、そこに住んでいたのかも。こちらは修理中とかで中には入れなかった。



グラスハウスのあるのは高台で、そこから下を見下ろすとこのような情景が。↓
池があって、そこにパヴィリオンと呼ばれる建築物が。池に草間の作品がある
下へ降りて、反対側から撮影。丘の上にグラスハウスがある

スチール製のボール(中は空洞)が1300個浮いていて、風が吹くと動く。お互いに触れると音もする。


新タイプのパンプキン。スティール。猛烈に重いらしい。くり抜いてあって、内側の赤が見えている。

草間の作品は、屋外に置かれて大変効果的。風で動いたり、音をたてたり、太陽光の具合
によって輝き方が違ったりと、変幻自在。同時に、彼女独特のものにこだわる様が
遺憾なく発揮されている。新しいタイプのパンプキンも登場して、アイデアがどんどん
湧いていることがわかって ほんとうにすごいと思った。

来年はワシントンDCのハーシュホン美術館を皮切りに、草間の回顧展が全米とカナダを
巡回する。いま世界でもっとも人気がある女性現代作家だろう。
http://hirshhorn.si.edu/collection/intro-yayoi-kusama-infinity-mirrors/#collection=intro-yayoi-kusama-infinity-mirrors
ルイーズ・ネヴェルソンに匹敵すると私は勝手に思っている。