2017年1月17日火曜日

美術関連ノンフィクション

最近日本へ行くとかならず立ち寄る書店が、銀座線三越前のタロー書房だ。
どうしてかと言われると困るが、数年前に偶然立ち寄って、あれっと思った。
ノンフィクションの書棚スペースが比較的広くて、本の選び方がいいーー
というか、私の興味とあっているということなんでしょうね。

スペースは広いけど、文庫とまんがばっかりという書店も困る。
それほど広い必要はないけど、やはり本棚を見る楽しみがないと
つまらない。タロー書房にはそれがある。

以来、意識的に三越前に行くようになった。
ちなみに、タローという名前がよくわからなくて、レジの人に聞いたら
岡本太郎からきているのだそうだが、それでもよくわからない。
親戚とか・・・?

昨年後半、アート関連のノンフィクションで一番面白かったのは
『香薬師像の右手』という。元産経新聞記者が、
1943年盗難にあって消えてしまった新薬師寺の香薬師像を探す
というノンフィクション。これがおもしろくって、地下鉄で駅を
乗り過ごしそうになった。最に右手が出てくるのだが、
これが私に関係ある場所から発見されるので
びっくりして転げ落ちそうになった。
ネタバレになるのでこれ以上詳しくは書きません・・・。
よく調べて書いてあるので、ぜひお読みください。
 

この本もタロー書房で見つけた。 
奥付によると出版直後だったようで、聞いたことがない本だったが
、平積みで本は一冊しか残っていなかったので、慌てて買った。

実は『ピカソになりきった男』という本を探していたのだが、タロー書房では
売り切れていてゲットできなかった。

別の書店で買って、読んだ。こちらは「なあんだという感じだった。
帯に書かれているように「どうして贋作は出回るのか」という
ようなノンフィクションではまったくない。
この本はいろんな書評で取り上げられていたから買ったのだが。

ピカソ他の贋作を描いた男の回想録だが、回想録というより半分くらい
フィクションで、面白おかしく書いてある
自分は贋作者だけど愛すべきチャーミングな人物ですよ
という 一種のピカレスク小説とでもいったらいいのか。

 読み始めてすぐに、これは事実ではないだろう
というところを発見してしまったので、白けてしまった。
文章にも難ありで、気になったから付箋など
つけてしまった・・・。笑

薬師像の右手新聞書評で取り上げられた回数がすくなくて
このピカソのほうが取り上げられた件数が多いのはなぜなのだろうか

薬師像の本のほうは、新薬師寺がもどってきた右手を公開するという
ニュースがあったから、改めて注目されるといいなと思っている。