2017年3月7日火曜日

ひさびさのフェルメール大型展がルーブルで(1)

ワシントンDCのハーシュホーン美術館に草間彌生展を見に行ったついでに
時間があったからナショナル・ギャラリーに寄ってみた。

相変わらずここはオランダの作品が充実していて、展示もきれいなのだが、
フェルメールは2枚しかなかったので、「あっそうだ、ルーブルでの展覧会が
はじまったんだな」と気づかされた。

ルーブルで行われているのはVermeer and the Masters of Genre Painting:Inspiration
and Rivalry (フェルメールと風俗画の巨匠たち:インスピレーションと競争)
という展覧会で、17世紀オランダにおける風俗画家たちがいかにお互いに影響を
受け合ったかを実証する内容。

ルーブルが特別展をすることはこれまであまりなかったが、今回はオランダ風俗画
の名作ぞろいで、 フェルメールだけでも主要な作品が12 点 も展示される。

牛乳を注ぐ女、天秤を持つ女、手紙を書く女、真珠の首飾りの女、天文学者、地理学者、
レースを編む女、手紙を書く女と召使い、信仰の寓意、ヴァージナルの前に座る女、
ヴァージナルの前に座る若い女、リュートを調弦する女

こういった作品と並び、同時代の風俗画家(テルボルフ、スティーン、デ・ホーホ、ダウ、
メツー、ヴァン・ミリアスなど)の作品が並列展示される。かならずしもみんなデルフトの
画家ではないが、、スタイルや構成、テクニックなど、影響を受け合っている点が検証
される。フェルメールはデルフトに閉じこもって絵を描いていたが、何らかの形で
同時代の画家の作品を見て、影響を受けていたのだ。

2月22日から5月22日まで。特別展だが、ルーブルの入場料を払えば いいだけ。ただし、
日時が指定された整理券が必要になるので、オンラインでそれをゲット(そのときに
入場料も支払うことになる)をする必要がある。 

展覧会はこの後 
ダブリンのアイルランド・ナショナル・ギャラリー(6月17日~9月17日)、
ワシントンDCのナショナル・ギャラリー(10月22日〜2018年1月21日)へ巡回する。
私はワシントンで見ることができる。

さて、ルーブル展のフェルメールの作品内容を見ていて、いまあることに気がついた。

フランクフルトのシュテーデル美術館所有の「地理学者」。
全点踏破の旅をしたときに、この作品はオランダのロッテルダムの美術館に貸し出されて
いて、フランクフルトにはなかった。(ロッテルダムで見た)
私は、フェルメール全点(「合奏」を除く)のうち、この作品だけは所属している美術館で
見ていないのだ。
地理学者

で、この夏、ドイツに行くことになって、フランクフルトにも立ち寄る計画を立てている
のだが、なんと今回もフェルメールはこの展覧会(アイルランド巡回中)に貸し出されて
いて、シュテーデルにはない!!

どうしてそんなにタイミングが悪いのだろう。(涙)

この項。続く。